占剛種！｢占星術師｣！
2021/1/16から始まりました長期｢ウソの笑む村｣で使いました特殊役職｢占星術師｣についての評価報告です。
◆役職内容
・勝利条件：｢人狼の全滅｣で村陣営勝利
・能力： 毎晩2名を選び、片方でも狼なら黒、両方とも人なら白、と占う
◆評価
◇趣旨 18.5
｢占亜種を作ろう｣の一環で生まれた役職。
初使用は対面だが処理が然程 変わらず、且つ強化された亜種(剛種)を作りたいと思い作成。
弱体化の亜種は｢風水師｣を作った。なのでこの2役は姉妹役。尚、風水師が姉(余談)
◇物語性 5.0
名称は占星術師だが特に｢星｣を想起させる要素を組み込んではいない。ので物語性はない。
作成段階では｢天秤｣も考えていたのだが、｢占星術師｣が閃いてしまったので収まった。名前が格好良い。
しかし格好良い役名なのに活かせてないので減点。
余談だが、人狼HOUSEに｢大占い師｣なる別名同役がある。
◇戦術戦略性 9.5
原種の占より白圧殺性能に優れる。その代わり初手の黒狙い性能に欠けるので初期の即物的な影響力は原種に劣る。
但し、2手目以降は自身の白生存下で それを占先の片方に選ぶことで原種と全く同じ性能を得られるので完全上位互換となる。確霊 等の確白がいれば初手から完全上位互換となるので原種との比較で劣位点が無くなる。
襲撃で抜かれても1回でも働いて2白を作れているならば かなり優位に盤を詰めることができる。｢初手で抜いたのに半白圧殺された｣状態の持ち込めるので強力。
狼視点では、牙で間に合わないので牙での攻略ではなく騙りひいては吊での攻略を採れるなら採りたいが、長期戦に持ち込むとなるとそれはそれで騙り自身の継戦能力に戦略が依存するので苦しい。
潜り狼も見付かる前提戦略になるので情報を与えすぎるため、陣営単位での演技力一本勝負となる。1人でも転けたら苦しい。
どうしても牙で攻略をするなら黒を引かせて強味を潰して即抜き、が有効手。
確霊がいると原種と同じ動きをされる可能性があるため、霊に1枚、占当てに1枚、と2枚を割いて占星術師攻略とする。
攻略の大筋は短期的にはこの｢2枚 割いて即抜き態勢｣か長期的な｢陣営単位 演技力一本勝負｣のいずれかに大別される。
客観視点では占星術師が情報を莫大に恵んでくれる存在なので、星陣形は丁寧に扱う傾向がある。まぁいなくなっても元の編成に戻るだけなので｢貰えるものは貰っておく｣くらいの感覚で扱っても損は少ない。
ここは文化が発展すれば原種と同じく扱う価値観の差が生まれるところとは思っている。
◇推理性 6.0
情報量が原種と比較すると多く、占軸展開での推理補助能力に優れる。端的に言うと灰が がんがん詰まる。戦術により推理を省いて構わない場面が増えるので推理性は原種より劣る。
占星術師本体の真偽を見るにあたっては狼に仕掛けられるのが短期的攻略としても長期的攻略にしても判断に充分な情報が得られている公算が高い。
よって推理は楽になっている(≒推理性が損なわれている)
◇陣営的戦力、及び調度 6.0
滅法強い。確霊下では原種の完全上位互換であるため、村陣営への恩恵が凄まじい。
占星術師単体では村陣営に偏り過ぎるため、編成か役職で狼陣営に強化を施して編成を組む必要がある。調整自体は然程 難しくはない。
◇興行性 6.5
現在は文化が発展してないので目新しい、程度の興行性のみ。
強いので使ってて楽しいのだが、それは占星術師が起こす影響が楽しいのではなく占星術師本体が強くて楽しいという｢この武器 強ぇー！｣のそれと変わらない。
仕合の観客視点では｢強い駒がある｣程度の話なので占星術師由来での盛り上がりはなく、あまり加点にならない。
◇設計の理解難度 9.5
難解な項目は1つもない。
◇編成の柔軟性 7.0
11~21人対応、適性人数は15~19人。柔軟性は原種よりも低く、やや大人数に寄る。
◇処理の操作性 8.5
2人を選ぶ分、原種より少し時間が要る。減点する程ではない。寧ろ特殊役として鑑みればかなり簡素に収まっている。
◇他、特記事項
なし。
◆総評 76.5/100点
物語性と興行性 等の機構外の加点が全くない、が減点も少ない。
趣旨の段階で｢強い占亜種｣が目標であるため因果になってはしまうが、性能が強過ぎて調度が偏っており加点にならない。
その能力が強力な分、戦術の価値はとても高い。推理性を犠牲にしてはいるが。
使って楽しいが、周りが拳銃で撃ち合う中で一人 機関銃を振るう楽しさに似る。
単に強いが故に戦術にだいぶ偏った性質を持つ。
◆改善点
挙げるなら強過ぎることだが、それは趣旨に準えた部分なので改めることはない。
戦力調整は編成単位で行ない、占星術師自体に調整の余地はない。
作った中ではかなり綺麗にまとまった作品です。お気に入り。
では、好い人狼生活を(`°w°´)ﾉｼ
