黒豚の噂 woink-propaganda

人狼GMの活動で得た色々をぼやきます。対面と長期が主戦場。

同票処理「吊り降ろし競売式」

前回の「呪式」に引き続き、乱数無用の同票処理(同率最多得票者複数人時処理)の新提案です。

今回は処刑権を競り落とします。

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◆機序
(再選で同票が続いた後…)
①生存PL全員は目を瞑り

②入札、GMのP~1(P=生存PL数)の数え下げの中、いずれかで挙手
③単独最高PLが処刑権を得て(吊候補PLの中から)独断で吊を決定
④決まらなければ②をもう1周、この際に1周目と同額の入札は不可
(尚も決まらなければ生存中で最後列陣営の勝利)

※「単独最高額」とは「同額入札が複数あった場合 これを相殺して無視し、その上で残った最高額」の意
※「最後列陣営」とは「村を第1陣営とし、列挙した際に最後に並ぶ陣営」の意

 

競売の様式で言えば「ダッチオークション」です。ただし相殺が導入されてますが。
高い価格から始めて徐々に価格を吊り下げていく方法で、バナナの叩き売り等に使われ、取引の回転速度が高速化できる特徴があります(高速化はこの同票処理の際には殆ど利を もたらしませんが)
オランダの生花市場で使われていたことが名称の由来だそうです。
最高額が繰り上がらないため、商品の価格が高額にならない且つ捌く商品数が多い市場で使われるのに適しています。つまり安物売り買い向けの競売ですね。

 

…とまぁ競売の云々はここまでにし、人狼の同票処理に施した場合の話を。

 

この処理の特徴は「生存PL全員に処刑権獲得の機会が与えられてる」ことです。
殆どの同票処理では吊択を決める際に具体的に誰かの意志が優先されることはありませんが、この競売式では最終的に特定の1名が処刑を決めます。

その権利獲得の機会は生存者全員に平等に与えられているため(同票処理が起きる≒場の吊意志が等分されていることから)個を無視すれば各吊候補PLが吊られる確率も等分はされています。

しかし、その責任が1人に乗っかる点で他の同票処理とは大きく異なり、吊意志の強さが入札に反映されることから実際は等分では決してありません。(入札放棄もできますので)
特に吊候補PL本人や陣形により票が確定しているPLは吊意志が強まるでしょう。

 

同額の入札は相殺されることから読み合いも発生し、純粋な吊意志がそのまま入札額に顕れる訳ではありませんが、この読み合いは優先度を付けるためのいわゆる緩衝機能で、吊意志強度=入札額になってしまうといよいよ吊候補PL同士での間で差を見出だせなくなります。
それをずらすための機構です。まぁこの読み合い部分は個々の間で見る場合に限り、究極的には(あいこになりがちな)じゃんけんと殆ど差がありません。

故に吊意志≒入札額となり、落札…処刑権獲得は吊意志が半反映される同票処理方法と言えます(特徴1つ目)

 

又、狼は同票処理が予見できる場合…ないし常に備えて、事前に入札額の相談ができます。
これにより同じ吊意志方向のPL(狼同士)での相殺を避けやすくなり、この競売式は情報面では狼有利な仕様となっています。
(落札者不在が2周した際も狼勝利の処理に入るため、落札されなければ良し)

対して、村は頭数が多いため中盤以前の相殺確率と落札確率がともに高くなります。
必然、狼の入札も潰されやすくなるため、村が多い場合の競売は村落札寄りです。

単に数撃ちゃ当たる…と言うことですが、高額入札は相殺されやすく、低額落札した場合は額が低い≒吊意志の弱いPLによる処刑が行われるため、純粋な吊意志が実処刑に反映されにくいという欠点もあります。
落札だけを見れば中盤以前は村有利ですが、実際の吊が村有利に働いているかは信用に乏しいでしょう。

総じて、程度は様々ですが狼有利に働きやすい同票処理方法と言えます(特徴2つ目)

 

以上の特徴を踏まえた上で運用すると良いでしょう。

 

前回の同票処理についてはこちらを御覧ください。wbo6on.hatenablog.comまた別の同票処理もこの記事を書いている間に思い付いたので、近日 投稿します。
では好い人狼生活を(`°w°´)ノシ