黒豚の噂 woink-propaganda

人狼GMの活動で得た色々をぼやきます。対面と長期が主戦場。

特殊編成「警護編成」の評価(ラボ26レポート)

2020/9/5に開いた第26回人狼ラボラトリで使いました特殊編成「警護編成」についての評価報告です。

 

建村実績は当日2戦。
勝率は村100%

 

 

◆設計内容

・編成は村狂狼のみで構成される無役編成(狂は狂信者が主)
・処刑されたPLの白黒は即時 全体告知。
・投票と処刑の後に別途 投票があり、その投票で護衛されるPLを決める。
 投票参加人数の最大では半数未満まで護衛が与えられる。
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◆評価 72.5/100点

①趣旨17.5

「信じる人を護れ」「狼はそこに潜り込め」
陣形情報はなく、推理以外に更新される情報は2種類の投票だけ。
盤上の構成要素は殆どがPLの個と相関に依存する。

 

②物語性6.5

皆無。護衛投票なる機構こそあるが、それを表す物語設定 世界観はない。

 

③戦術戦略性7.0

狼が吊れた時の情報更新があるので、 とまった戦術はその前後周辺に固まる。
対して小さな技術を積み重ねて大局的な挙動が戦略上の優劣に大きく関わる。
戦術性に乏しく、戦略性に富む。

 

④推理性7.0

推理できることが限られている。特に吊に関しては追加情報を能動的に掴むことが難しいので攻めた推理よりも危機管理能力が重要になるが、管理するための情報が少ない不自由がある。
但し、PL単位での観察と考察は深まる傾向にある。

 

⑤陣営的戦力、及び調律8.0

狼狂の働き…ひいては各PLの技能値に大きく依存する。
無役編成の常だが「強いPLが狼狂か村か」で体勢が決まるのでPLガチャ感が強い。役の強弱による駒(PL)の力関係の変動がない。

 

⑥興行性4.0

地味☆

狼狂が良い位置を取ると緊張感は味わえる。
基本は村が狼を捻って終わる。

 

⑦設計の理解難度8.5

「半数"未満"に盾」がやや難。他は全て簡素。

 

⑧編成の柔軟性9.0

7~21人
2吊だと狼狂の勝利が楽な上に盾の意義が薄いので、最低限3吊の日程が要る。

 

⑨処理の操作性10.0

盾の処理は公開なので難しくない。慎重に処理しないといけない情報は狼の位置情報だけ。
夜の項目は狼だけで少ない。

 

⑩他、特記事項+0.0

なし。

 
◆改善点
現状で趣旨は充分に満たして完成している。
そもそも設計が極小化されているので削れる部分がなく、付け足すと設計の美観を損う。
強いて挙げるのであれば、狂を狂人 狂信者 狂想者 狂言者のどの仕様で建てるかを現場で判断してもらい、それにより⑤調律の評価が幾らか上下する、くらい。

 

(°w°)
無役編成の中でもまぁ綺麗に作れた一品。

評価者によっては③推理と⑥興行の評価はもっと低いと思う。
村視点では「なにこれたのしいの」と感じる場面が多い(場に動きが自然とは起きないので)が、狼視点では「めちゃくちゃくるしい」場面が続く展開がある。
見える見えない故の感想差だが、無味乾燥と苦行の両極端を得られる。

 

巷で流行りの「信じる人狼」を前面に押し出した設計となっているが、盾の話題で昼時間一杯を使い切り吊がまとまらない なんて展開がどうしてもある。これは環境のPL技能値に依存するので、初級 中級 上級 及びそれらの混在で天開の強弱が全く違う。

「設計としては美しいが、遊んで楽しいのか人を選ぶ」
…とまぁ評価者によってかなり揺れそうな予感はあるが、私的には中級者以上にはおすすめできる一品。

 

それでは好い人狼生活を(`°w°´)ノシ