黒豚の噂 woink-propaganda

人狼GMの活動で得た色々をぼやきます。対面と長期が主戦場。

同票処理「呪式」

同率最多得票者複数人時処理、略して同票処理の新提案です。
世にある既存の同票処理の紹介はこちらの記事を参考してください。

 

 

今回紹介する同票処理は、方法名「呪(シュ/ジュ)式」と呼びます。読みを「ノロイ」にすると村内に登場する様々な呪いと呼称が被るので読みを逸しました。

内容は極単純です。
①初吊PLは残存PL全員に吊優先度を設け、以降の同票時はこれに従う
②吊優先度が未定の場合、最後列の陣営の即時勝利と処理する。

ただし、初吊PL自身が最後列の陣営の場合、最前列の陣営の即時勝利に置き換える
※「最後列」とは村陣営を第1陣営 狼陣営を第2陣営 続いて第3以降の陣営と列挙した際の昇順で最後の陣営を指します。

この吊優先度を「呪」と呼びます。
死んでから書き連ねて呪詛として働く、という体です。

 

直観的に挙がる問題点として…この処理は概ね狼有利に働く と言うことです。

2陣営戦で初吊PLが狼の場合、狼有利の呪いを書くことができます。
狼以外が書く場合には概ね推理に依存しますので、村に絶対の有利は約束されません。

これが問題点ですが、これは「初吊が狼の有利を得ている」前提で天秤が釣り合うか、「狼が吊った村を騙している」状態なので狼の技能が優っているため然るべき優位と扱えるか、です。
要には(直観的には問題ですが)問題として数えません。

 

また他の問題点として誰かの(特に狼の)意志に基づいた優先度で同票処理が行われる際、RPP=PPが成り立ち狂の価値が不要に上がります。これは狂を狼と頭数上の等価 及び戦力上の上位と扱うことになり、伴って狂の戦略幅を損なうことになります。

この呪式は狼優位で書かれた場合、RPP=PPが成り立ちますが残存PLの持つ情報では定かではないため、狂の扱いは定まらずに済みます。
(狼優位の呪いであると決め打って進めようとすると同じことが起きますが、決め打てるか否かに壁があります)

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以上が呪式同評処理の紹介です。
※今回の新提案は、私ヲボロが長らく研究しています「乱数を用いない人狼」に根差した仕様となってます。