黒豚の噂 woink-propaganda

人狼GMの活動で得た色々をぼやきます。対面と長期が主戦場。

黒豚の解説「人狼用語、人狼表現」上級編

日頃GMをする中、村内で挙がる人狼用語や人狼表現をつらつらと書き連ねてみます。
最後は上級編。

上級編は経験者でも聞いた事ないかもしれない語句が混じってきます。
環境によって頻発したり忌避されたり、そもそも存在しない語句もあります。
数も多いので、関連に分類分けしていきます。

 

■進行関連

【決め打ち】
「複占や複霊の真偽の信疑を生存者間で合意して定める」こと。「打つ」とも言う。
進行に際して「決め打ち進行」と表される。
又、偽と打つことを「真切る」「切る」「斬る」と言う。
偽と合意した予言者や霊能者を処刑し、真と合意した予言者や霊能者からの情報を本当の情報であるとし、以降の進行方針に反映する。及び、そうせざるを得ない状況で行われる。
例:「本日は決め打ち必須なので偽占を吊る」→本日は偽の予言者の処刑が必須なので、偽物(と思われる)の予言者を処刑する。
  「占は決め打ったので疑わない」→予言者は真であると合意したので、以降は偽であると考えない。

 

 【ローラー】
「ある範囲を定めて、その全て処刑する」こと。「挽く」「轢く」とも言う。
環境によっては処刑に限らず対象のPLが死滅する、及びさせることも含意である。
又、狭義では「範囲外のPLの処刑を途中一切挟まずに対象の役職を処刑し切る」ことを指す。
最頻出として「霊ローラー」「霊ロラ」が挙がる。
例:「霊ロラから行く」→霊能者を全て処刑する方針として進行する。

 

【黒スト】
「黒ストップ」の略。黒ストッキングではない。
予言者ローラーの際に「確霊」「占陣形内に狼が1頭の公算が高い」状況である場合に提案されることのある進行案。
「予言者を処刑し、確霊から黒報告が出た時点でローラーを停止する」こと。
例:「黒ストして今日は灰吊り」→予言者騙りの狼が処刑できたので(予言者は吊らずに)灰を処刑する。

【安定進行】
「偏っていない進行」のこと。
偏った進行は「ある占の黒を吊り、更にその占の対抗占を翌日処刑する」の様な「ある1PLと他PLとの間で有利不利が極端に差ができる進行」を指す。
これが起きないようにするのが安定進行である。
前述の「ローラー」や後述の「バランス吊り」はこれに含まれる。

【視点詰め】
「ある1PL視点での狼候補を吊るないし占う」こと。
例:「全占視点詰めの吊り」→全ての予言者候補から見た狼候補を処刑

【コミット】
「昼議論時間短縮」の意。「結果に"コミット"」「コミットメント」ではない。
処刑(や能力)の方針を確定(と合意)をし、その処理を完了させること。
 参照:コミット(こみっと)とは - コトバンク

 

【突然死】
「処刑や襲撃等の本来のシステムに沿った死因以外で死ぬ」こと。
主にWeb人狼が発祥で、「1日も発言しない」「投票しない」「能力を使わない」等の参加状態が悪いPLに行われる措置で、対面人狼だと違反行為をしたPLに行われる措置として扱われる。
(但し、違反行為の際には大概の場合にゲームそのものが継続困難なことが多く、没収試合になることが殆ど)

 

■投票関連

【仮投票】
「昼議論時間中にPL間で投票の予備情報を得る為の擬似投票」のこと。
当日の処刑を見繕うに当たって各PLの処刑希望を募り、その情報を集約して処刑方針ひいては能力方針を決める際に行われる。

【組織票】
主に「人狼(と狂人)間で工作して集めた票」のこと。
人狼本人達の票のみを指すこともあれば、人狼によって誘導された票も含んで指すこともある。
又、広義では(村陣営間で)相談の上で協力し集約された票も指すことがある。
例:「組織票で真が吊られた」→人狼達の投票で本物の予言者が処刑された。

【不動票】
「誰に入るのか(客観で)明確な票」のこと。
陣形や能力情報で敵と判別がついているPL間の票であったり、発言で表明されている票を指す。

 

【浮遊票】
「誰に入るのか(客観で)不明な票」のこと。
発言で表明されている票でも動かすことができる票も指すことがある。

【意見票】
「処刑したいPL宛ての票」のこと。
特に、実際の処刑に有効でないと解りつつ入れる票を指す。
又、広義では「処刑」に限らず「占いたい」や「話を聞きたい」「関心がある」等の意志表明の為に使う票も指す。
後述の棄権票と使う場面が被る場合がややある。

【愛情票】
「処刑に有効ではないけれど、そのPLが好きなので入れる票」のこと。
戯れ合いの票。嫌よ嫌よも好きの内、な冗談も含む。特にゲーム的な意義はない。

【棄権票】
「処刑に有効でないようにした票」のこと。「棄て票」「捨て票」とも言う。
あえて実際の処刑に関わらない投票にすることで得られる別の利点がある際に用いられる。
前述の意見票と使う場面が被る場合がややある。

 

【逆噴射】
「それまでとは意見が大きく反転した」状態のこと。伴ってその投票を指す。意見に急ブレーキがかかっている様。
主には迷走状態のPLが終盤になって意見をひっくり返した様を表し、主に白が黒 黒が白と色に関する意見が反転したものを指す。
あるPLを強く狼だと表明していたPLが喰われたり喰われなかったり、主には牙の事象を承けてた際に起こる。
意図的に意見を変えた場合には機序が異なるので定義上では逆噴射とは呼ばない。

 

■処刑関連

【グレラン】
「グレーランダム」の略。「灰乱」とも言う。
「予備情報を全ては明確にせずに各PLが思い思いの投票にて行う灰処刑」のこと。
主に一斉投票が採用されている環境で用いられるが、自由投票環境下でも(先行PLの投票情報を見てからの後続PLが投票をするが)定まった投票進行でなければグレランと表すことがある。
尚、この「ランダム」は「乱数」の意ではなく「無計画」の意。

 

【指定吊り】
確霊や確白等がいる状況で「確白による指名で決まる処刑」のこと。
又、その処刑の指名のことを「吊り指定」と言う。
仮投票を経てからの指定は厳密には確白の一存とは言えない為、純粋な指定吊りではないが、指定吊りと表されることがある。

【直吊り】
「占術等の情報を当てがうことなく行う処刑」のこと。
主に、占う必要が無い程度に黒いと思われるPLに対して行われる。

 

【戦術吊り】
「戦術的な処刑」のこと。
1回の処刑に留まらずその影響がその後の処刑や他の戦況に密に関わるものや、逆にある状況を承けてそれを解決する為の処刑を指す。
凡そは陣形戦術に関わる場合が多い。
尚、用いられる際に処刑するPLの色や推理上の印象は特に関わらない。
前述の「ローラー」はこれに含まれる。

【手順吊り】
「規定路線となった戦術的な処刑」のこと。
用いられる際に処刑するPLの色や推理の印象は特に関わらない。
前述の「ローラー」や後述の「バランス吊り」はこれに含まれる。

【整理吊り】
広義には「戦術とも推理とも別の意図で行う処刑」のこと。
狭義には「終盤に不要となる見込みの高いPLに行う処刑」のこと。
いずれも終盤を見据えて盤面を整える為に行う処刑を指す。
狭義の意義で用いられることが多く、極端これを嫌うPLがどの環境でもいる為、無用に整理吊りをすることは忌避される。
 参照:http://wbo6on.hatenablog.com/entry/2018/10/26/171033

 

【バランス吊り】
「誰かに有利/不利な処刑をした後の不利/有利を整えるための処刑」のこと。
前述の「安定進行」とほぼ同義だが、安定進行の方がやや広義用語。

【ケア吊り】
「必要に迫られている訳ではないが、敗け筋を潰す為に行われる処刑」のこと。
吊数に余裕がある場面で狼候補を詰める為に行われる。
後述の「バファ吊り」と混同誤用される場合があるが、発祥を辿ると明確に違うので注意。

 

【バファ吊り】
バファリン吊り」の略。「半分は優しさで半分は厳しさ」
「ゲームを維持する為に仕方なく行う処刑」のこと。「衛生吊り」とも言う。
行わないとゲームが崩壊する可能性がある時に行われる。
諸事情により参加困難なPLを処刑したり、ゲームを壊し兼ねないPLを事前に処刑することを指す。
可能なら起きない方が良い。

 

【柱】
「自身1人を処刑希望に挙げたPL」のこと。
処刑対象を列挙した中に自身を含んだだけのPLは柱とは呼ばない。
又、その処刑のことを「柱吊り」と言う。
更に又、処刑ではなく自身を占希望に挙げたPLを「占い柱」、その占いを「柱占い」と言う。
極端これを嫌うPLがどの環境でもいる為、無用に柱COをすることは忌避される。

【身内切り】
「処刑に有効ないし有効に成り得る、狼が狼に入れた投票」のこと。
実際の投票を伴わなくとも、処刑に導いたり撲ったりしているものも指す場合がある。

 

■予言者占術関連

【自由占い】
「予言者自身が任意で選んで行う占術」のこと。

【統一占い】
「全員が合意で同じPLに同時行う占術」のこと。
自由占いの結果で偶然被った場合も指すことがある。その場合は「擬似統一」と表されることもある。

【補完占い】
「他占が占ったPLに追って行う占術」のこと。

【指定占い】
確霊や確白等がいる状況で「確白による指名で決められた占術」のこと。
又、その占術の指名のことを「占い指定」と言う。

 

【結果騙り】
「占術の報告を偽る」こと。
結果騙りをした予言者の真偽は含意しない。
尚、予言者に限らず、霊能者及び守護者でもその能力由来の情報を偽る場合には結果騙りと呼ぶ。

 

■守護者護衛関連

【クロスガード】
「複守にそれぞれが異なる対象を定めて守る」こと。「交差護衛」「クロス護衛」とも言われる。
戦術的に行われることが殆どで、複守と護衛対象の計4名いずれかが喰われても偽守が判明する(片守が喰われた場合は残守が偽、護衛対象が喰われた場合はその護衛対象を守っていたはずの守が偽守、となる)為、偽守を明確にする場合やそれを牽制として広い範囲を守りたい際に行われる。

【鉄板】
「あるPL以外の選択肢を無いと判断し、あるPLのみを守る」こと。「ど定番」の意ではない。
悩んだ末に連夜に渡って同じPLを守り続けた場合も指すことがある。

 

【平和】
「死体なしの翌朝」のこと。主にGJ(護衛成功)と同義。

 

■襲撃関連

【咬み合わせ】
「占術対象を狙った襲撃」のこと。

 

【意見咬み】
「意見内容が障害となると判断されたPLを咬む襲撃」のこと。

 

【脅威咬み】
「存在が障害となると判断されたPLを咬む襲撃」のこと。

 

【漂白咬み】
「囲い(後述)した占騙り狂人を咬む襲撃」のこと。
喰われた予言者は真ないし真目と扱われることが多い為、喰われた狂人が騙った占術で白と報告されている人狼は村人として据え置かれることが多い。これを利用した人狼の戦術である。
ただし、味方である狂人を喰ってしまうので、単純な人員戦力は減る為、有利な立場になることと人員削減とのコストパフォーマンスによって採用されるか否かが選ばれる。

 

【ボルコン】
「確白を喰い続ける襲撃」のこと。「ボルコン咬み」とも言う。
確白が牙と比べて必要充分な数いて初めて成り立たち、牙では灰が一向に狭まらないことが人狼にとって有意となる戦術。
ただし確白は守られていることもある為、牙が通らないリスクもある。
Web人狼サーバー「わかめて」にてPLボルコンスキー伯爵氏がよく用いた人狼の戦術で、同氏名が語源となっている。
とされるがボルコンスキー伯爵氏は実在しない創作人物である。
 参照:https://www58.atwiki.jp/jinrogaku/pages/87.html

【ベーグル】
人狼視点で真狂不明の状態で占を咬む襲撃」のこと。「ベグ」「ベグる」「ベグ咬み」と略読されることもある。
複占の1人でも喰われるとその占の真(生き残っている占が全て偽)を考慮した進行を取らざるを得ない場合が殆どである為、(実際の真占破壊に限らず)占機能の破壊を旨とした襲撃。狂を喰う可能性もあることは考慮した上で行われる。
Web人狼の短期人狼サーバーにてPLベーグル氏がよく用いた人狼の戦術で、同氏名が語源となっている。こちらは実在する。
尚、語源を辿ると「狼の時に上手く狐を処理するプレイ」のことを指すらしい。決して占咬みのことではない。
 参照:https://www58.atwiki.jp/jinrogaku/pages/39.html

 

【咬み切り】
「占を全て喰う襲撃」のこと。
真狂不明のベグから派生して占機能の完全破壊、及び能動的な情報を封鎖する人狼の戦術。

 

グレコン】
「グレーコントロール」の略。
「灰数を調整して詰まない(狼候補が吊数より少なくならない)ようにする襲撃」のこと。
「あと何人の灰を喰う余裕があるか」の牙手数計算を指す。

 

【逆噴射咬み】
「逆噴射を目論んだ襲撃」のこと。

 

■騙り関連

【囲い】
主には「偽占が(潜伏の)人狼に白判定を出す戦術」のこと。「匿う」の意。
白報告を受けたPLは処刑を免れやすい傾向にあることから、偽占が潜っている人狼に対して延命措置及び勝機構築の為に多用される。

 

【逆囲い】
「偽だと指摘されている偽占が(潜伏の)人狼に黒判定を出す戦術」のこと。「黒囲い」とも言われる。
偽と見抜かれている偽占の白は信用が薄く、囲いは本来の目的を見込めなくなる為、そして「偽占(特に狼)から黒(吊る目的の意志がある)を受けたPLは狼ではない」と扱われる傾向があることから、囲いの裏択として用いられる戦術。
前述の「身内切り」と意義が近い。

【特攻】
「偽占が処刑目的で黒判定を村人に出す戦術」のこと。「黒特攻」とも言う。
主には占騙りの狂人が行ったものを指すが、占騙り人狼が行ったものや、偽霊が行ったものまで指すこともある。
「狂人が偽黒を出すことで人狼視点で占の真狂の判別が着く」ことや「吊数を消費させる」ことが目的の戦術。

 

【海老沢特攻】
「占騙った狼が狼に黒判定を出し、その狼も占騙って別のPLに黒を出す」こと。
いずれの狼が処刑されても確霊の判定にてもう片方の占騙狼の信用が上がり、且つ後者の黒判定にて吊りを稼ぐことを両立している人狼の戦術。
Web人狼の短期人狼サーバーにてPL海老沢氏が用いた人狼の戦術で、同氏名が語源となっている。こちらも実在するらしい。

誤爆
「占騙り狂人が潜伏の狼に黒判定を出す戦術」のこと。「誤黒」とも言う。
戦術ではあるが失策の部類として扱われる。
特攻として出した黒が実際に狼に本当に当たってしまった状況を主には指す。

【破綻】
「偽が客観で確定した状態」のこと。
パターンは幾つもあるので、現場で随時確認が要る。
例:「占Aが黒出した先が喰われて破綻」
   →予言者Aが人狼と報告したPLが喰われているので予言者Aは偽物。(人狼人狼を襲撃できない為)
  「霊B視点で狼数が(編成数より)多過ぎるので破綻」
   →霊能者Bから見た人狼とされるPLの数が本来いるはずの数を上回ったので霊能者Bは偽物。
  「占C視点で狼がいないので破綻」
   →予言者Cから見て人狼がいなくなったので予言者Cは偽物。(人狼がいないならゲームは終わってる為)

 

人狼関連

【BW】
「司令塔役の人狼」のこと。「ブレインウルフ」の略。
実際に襲撃を決める人狼だったり、戦術戦略を構築する人狼を指す。
LW(ラストウルフ)やSWと同一の人狼であるとは限らない。

【SW】
「騙り狼の次に注目を受ける人狼」のこと。「セカンドウルフ」の略。
注目、が具体的に何を指すかは定まっていない。定義内容が曖昧な人狼用語。
後述の「切り役・切られ役」「中継狼」と近い。

【アタッカー】
「表立って撲る人狼」のこと。
吊数を稼ぐ為に村人を撲ったり、信用を落とす為に真占を撲ったり、逃切狼(後述)の障害になるPLから注意を逸らす為に撲ったり、その目的は幾つかある。
「アタッカ-」とは言いつつ、その実はサポートな旨な場合が多い。
後述の「中継狼」「稼ぎ狼」「抑え狼」と近い。

【切り役・切られ役】
人狼同士で繋がりが悟られないように振る舞う人狼」のこと。
切られ役が処刑される犠牲を伴っている場合が多い。
確霊生存状況下、等の処刑された切られ役の黒を場に曝して戦術に組み込むことが専ら。

【先発狼】
「騙り狼」のこと。占騙りか霊騙りかは含意しないが、概ねいずれかを指す。「魁(サキガケ)狼」とも言う。
環境によっては「最初に捕まる潜伏狼」を指すことも稀にある。

 

【中継狼】
「場を整えて戦略行動をする人狼」のこと。「中継ぎ狼」「諜報狼」とも言う。
自身の生き死にを問わず、逃切狼(後述)の生き残る戦略の為の場作りを行う人狼を指す。
自身がヘイトを受けるように立ち回る「タンク」的な役割である場合によく用いられる。
行動内容がサポートなら概ねこれに該当する。

 

【稼ぎ狼】
「吊数を稼ぐ人狼」のこと。
村陣営を撲って処刑を敢行したり、処刑できるPLの処刑を先延ばしたり、処刑を無為に行わせることを旨とする。
間接的にサポートの意義を伴うが、他の狼を犠牲にして犠牲以上の吊数を浪費させる戦略もあるので一概に仲間狼の支援的存在とは言いえない。

 

【抑え狼】
「逃切狼(後述)の障害を無力化する人狼」のこと。「衛兵狼」とも言う。
逃切狼が見付からないように意図的に目立って立ち回って時間を浪費させたり、逃切狼を捕まえ得るPLの注目を牽いたり消したり、サポートを最大の目的にしている。
自身が生き残ることは主旨に含まれないので処刑される公算もあるが、生き残る場合もある(なので生き死には含意されない)

【逃切狼】
「生き残って勝つ人狼」のこと。「殿(シンガリ)狼」とも言う。
人狼の勝利に必ず必要な存在。主に潜伏狼が担うことが多いが、騙欺狼が担ったり担う破目になる場合もある。

 

■CO関連

【FO】
「初日に募る方が有意とされる役職COを全て募る」こと。「フルオープン」の略。
主には初日の初めに予言者と霊能者(と共有者)を対象にすることが専らで、一斉COが採用されるか自由COが採用されるかは時々による。

 

【HO】
「初日に募る方が有意とされる役職COを一部募る」こと。「ハーフオープン」の略。
主には予言者と霊能者(と共有者)の一部を対象とするが、どの役職かは場面によって異なる為、随時確認が要る。
又、「共有者の片方だけが名乗り出(てもう片方は潜)る」ことをHOと言うこともある。

 

【一斉CO】
「対象の役職COを同時に募る進行」のこと。
初日の始めに予言者と霊能者を対象とすることが専ら。
又、途中日に現れた守に対抗COを募る際に行ったりもする。

 

【自由CO】
「特に時機を定めずに各々が任意に役職COを名乗る進行」のこと。「ぬるっと出し」と言うこともある。
こちらも初日に予言者と霊能者を対象に行うことが多い。
尚、途中日の守COは圧迫なり迎撃なり回避なりの戦術的理由を伴って行われることが殆どなので、自由COに該当しないことが多い。

【ギドラ】
「同じPLが異なる役職を複数名乗る」こと。「多重CO」とも言う。
例:「占霊ギドラCO」→予言者か霊能者いずれかです。
  「多重共霊CO」→共有者か霊能者いずれかです。

【アーマー】
「他役職を牙から保護する為に対象の他役職を騙る」こと。「肉壁」とも言う。
見かけ上はギドラとやや似、その目的もギドラと近い場合があるが、アーマーの目的は対象の代わりに襲撃を受けることを旨とする。(ギドラはこの意図が含まれない場合がある)
目的因はギドラと似ているが、作用因が異なる為に形式上で「共霊CO」でなく「霊CO」のように対象の役職のみを名乗る場合が多い。
例:(共有者と霊能者の)「「アーマー霊CO」」→共有者混じりの霊能者です。

【スライド】
「役職から別の他役職に名乗りを替える」こと。「転移CO」「変移CO」とも言う。
役職を名乗り替えることで利点があったり、又は別の役職を名乗っていたことに利点があったがそれが失われた達されたので本来の役職を改めて名乗り直したりする際に行われる。
ギドラやアーマーをやめて本来の役職を名乗る際の狭義のスライドを「解除CO」と言う。

 

【村騙り】
主に「村人が村人以外の役職を名乗る」こと。
広義では「村陣営が本来の役職以外の役職を名乗る」ことを指す。
例示としては、PP時に人狼COしてPPを逆利用したり、守生存時に襲撃を受けて守生存を維持したりする目的で行わるが、場面は多岐に渡るのであくまで例示。
極端にこれを嫌うPLがどの環境でもいる為、無用に村騙りをすることは忌避される。
尚、事象をそのまま言葉にした場合は「騙り村」であるが、普及は「村騙り」で浸透している為、注意。「占騙り」「霊騙り」は「占/霊以外を名乗った占/霊」のことではない。

 

■状況表現関連

【世論】
「各PLの意見を統合した凡その民意群」のこと。
「唱えている頭数が最も多い」等の数的世論もあれば、「発言の影響力が強いPLが唱えている」等の恣意的世論もある。
世論は概ね内包される影響力で認められる為、一概に「ここからここまでが世論」とされる境はない。

 

【民意】
「それぞれのPLの意見」のこと。
世論と同義で「各PLの意見を統合した凡その民意群」のことを「民意」と表すこともある。

 

【位置】
「立場」の意。「PLの立ち回りによるゲーム上の駒としての役割」及びそのPLのこと。「~役」と言われることもある。
例:「吊られ位置」→吊られそうな立場のPL
  「狼位置」→人狼の可能性があるないし高い立場のPL
  「咬み位置」「牙位置」→襲撃される可能性が高い立場のPL
  「判断役」→進行を執り決める判断をする立場のPL

【GS】
「グレースケール」の略。「グレスケ」と略読することもある。
灰を白い(人間らしい)PLから黒い(人狼らしい)PLまで順に並べて示したもの。
信じている、ないし怪しんでいる順位。
例:「GS教えて」→信じている/怪しんでいる順番を教えて。

 

【上位灰】
「灰の中で信られているPL」及び「白い灰PL」のこと。
世論や民意のGS内で上記に該当するPLを指す。

 

【中位灰】
「上位灰でも下位灰でもない灰PL」のこと。

 

【下位灰】
「灰の中で疑われているPL」及び「黒い灰PL」のこと。
世論や民意のGS内で上記に該当するPLを指す。

 

【飽和】
「頭数が予想外に溢れた状態」こと。
推理上で「人狼と予想されるPL数が実狼数を上回った」り「人間と予想されるPL数が多過ぎ(狼候補がいなくなっ)た」りしてしまうことを、それぞれ黒飽和や白飽和と言う。
又、「飽和勝ち」と言えば「人狼が半数以上になる」ことを指す。つまりは人狼の勝利条件達成の意。

 

【ステルス】
「ほぼ全く喋らないPL」「黙っているPL」「情報の発信量が少ないPL」のこと。「沈黙」とも言う。
「寡黙」と近い。
又、「発言はしているが内容が殆ど無い」のPLを「内容ステルス」「内容寡黙」と言う。からっぽ、すっかすか、すっからかん

 

【エアポケット】
「他PLから着目されないでいる、ないし着目され難いPL」のこと。「エアポケ」と略読したり「死角」とも言う。
一見ではステルスと近い印象を受けるが、「ステルス」は発信が少ないPLを指し、「エアポケット」は周囲の受信量が少ないPLを指す。

 

【重い】
「雰囲気が重い」の意。ないし「動き(行動や言動)が重い」の意。「沈む」「沈んでいる」とも言う。「軽い」の対義語。
人外は嘘や隠し事をする故に人間よりも行動や発言に至るまでの思考に段階が1つ多い為、総じて行動や言動が遅れがちであり、そこを捉えて「重い」と表される。転じて「怪しい」「疑わしい」を含意する場合も多い。「気不味い」ではない。

【軽い】
「雰囲気が軽い」の意。ないし「動き(行動や言動)が軽い」の意。
「重い」の対義語。
人外は重くなりがちである故に、そうでない(軽い)PLは非人外的で人間として捉えられる傾向にある。転じて「怪しくない」「信らしい」を含意する場合も多い。

【盤面】
「各種情報の総合的な状況」のこと。人狼ゲームに限った用語ではない。
PLによって様々な「盤面」の捉え方がある為、一口に「盤面」と言ってもあるPLと別PLの指す「盤面」は細かい所で異なる場合が多い。
処刑や能力のようにゲームシステムに直接関わってくる情報のみを取り上げて「盤面」と表す場合や、推理やPL間の信疑の相関を汲み取って「盤面」と表す場合、又それらの程度も様々であり、一概に「盤面」を読み解くことは難しい。
解釈の幅が人それぞれであり、それ故に曖昧な表現用語とされる。
尚、それ故に便利な言葉として用いられることも多い。
又、盤面を重視するPLを「盤面屋」と言う。これも重視する盤面がどこからどこまでの情報や状況を指すのかが曖昧な為、曖昧な表現として用いられる。

 

■他

【戦術】
「陣営有利の為に執られる短期的な一連の行動」のこと。「手段手法によって構築される技術による小規模行動」「戦略を構築するに当たって必要となってくるミクロな(細分化された)行動」を指す。人狼ゲームに限った用語ではない。
主には陣形に関わる「CO戦術」や、処刑の進行に関わる「吊戦術」や、吊に伴っての占運用に関わる「占戦術」が村陣営の戦術としてある。
狼陣営の戦術も「身内切り」「囲い」「組織票」等と数ある。
又、戦術を重視するPLを「戦術屋」と言う。

【戦略】
「勝利の為に執られる長期的な一連の行動」のこと。「戦術によって構築されるマクロな(拡大化された)行動」「勝機を構築するに当たって区分けされる大規模行動」を指す。人狼ゲームに限った用語ではない。
人狼陣営の戦略は大別して2つあり、「真占に偽占が真偽世論で優って、情報戦を制す」か「真占を消し、潜伏狼が追跡戦で生き残り切る」かである。
「真占が世論真として生き残る限り、狼は勝利できない」ので、真占を攻略することが当面の必達となる。これ及びこれと同規模単位のものが人狼戦略の概形であり、これ未満の規模の作戦は戦術として扱われる。
又、村人陣営の戦略は人狼陣営に相対しこれを看破し得る同規模の対策及び先行作戦を指す。

 

【センサー】
「経験則や感性から見出される本人にも言語化未満な情報」のこと。「直観」とも言う。
言語化未達成な情報である為、発言に現れないことから突飛な超能力と揶揄されることがあるが、概ねは経験則や感性が本人の中で働いて弾き出された理論である場合が多い。
尚、殊に対面人狼に於いては言語情報よりも視覚や聴覚による非言語情報の方が圧倒的に多く飛び交っている為、論述よりも感性の情報の方が必然的に多い。これを捉える技能を推して「センサー」と一括りに表される。
関連項目のロジックやパッションと対としての表現に挙げられることがあるが、その実は対表現ではない。

【ロジック】
「あらゆる情報群を基に、論述から導き出される情報」のこと。「論述」「理論」とも言う。
尚、ロジックの構築に用いられる基となる情報群はセンサーやパッションやスタイルから引用されていることが多く、ロジックに対して「何故」を重ねていくと根本はロジックでないことも多々ある。
又、ロジックはあくまで「導き出した情報の経緯を言語に表す」ことであり、表現力あるいは言語化能力として認められる。
関連項目のセンサーやパッションと対としての表現に挙げられることがあるが、その実は対表現ではない。

【パッション】
「感情や趣向から取捨選択された情報」のこと。「感情」や「直感」とも言う。
本人の感情本体の「好き嫌い」を指す場合と、それらの感情を情報として取得する手法のことを指す場合とがある。
関連項目のセンサーやロジックと対としての表現に挙げられることがあるが、その実は対表現ではない。

【スタイル】
「プレイスタイル」の意。「手法」とも言う。人狼ゲームに限った用語ではない。

【ロック】
「思考や意見が凝り固まった状態」のこと。特に「人狼と強く推す」場合に用いる。この場合を「黒ロック」と言うこともある。
又、「村人と強く推す」場合には「白ロック」と言う。
更に又、この状態のPL及びその状態になる傾向が強いPLを「ロッカー」と言う。
尚、「意見を変えない意志表示」として用いられる場合もある。
例:「Aを狼でロックしている」→Aを狼だと思って止まない。
  「B投票でロックした」→Bに投票することは変えない。

【擦り寄り・懐柔】
「他PLを誑かす」こと。「誑」って漢字が筆者は好き。恰好良くない?
意見同調による共感や、宥めることでの保護感を醸す等で狙ったPLからの攻勢や猜疑を避ける手法。主に人狼が使うが、村人でも使う。

 

【地上戦】
「直接的な表現情報での意思伝達や情報交信」のこと。
直接的に表現された情報を受信発信して遣り取りされる。
主に「ロジック」と表現される技能を用いて行われる。主に言語を介するので情報は取捨選択された内容のものに削減されており、情報量は軽くなっている。
(但し伝達に時間はかかる為、情報容量は重くなっている)
言語を経由する関係上、文化や環境が異なるPL間での互換性が空中戦よりも良い。
広義には「語気」も言語を使った情報である為に地上戦に含まれるが、語気は感情や言外と云う非言語情報も含まれる為に空中戦にも該当する。
この様に「言語情報を用いながらも非言語情報を意識せずとも発信している」場面は語気に限らず多々あり、地上戦は必然的に空中戦の要素も伴っている。
故に、空中戦は察知感知できるか否かでその様相を示すだけであり、実際にはどのPLも常に空中戦の中には身は置いている状態である。

 

【空中戦】
「間接的な表現情報での意思伝達や情報交信」のこと。
(言語や身振り手振り等の)直接に表現された情報以外の非言語情報を受信したり、(言葉の裏や雰囲気、等で)発信したりして遣り取りされる。大まかに云うと「察知」「感知」することで得る情報と、伝わるPLにだけ察知感知できるように発された情報での交信を指す。
情報量自体は言語に置き換えると膨大だが、実際には言語でなく感性や直観で情報交換が成されている為に容量は軽い。(軽い情報容量で多くの情報量を交わしている)
主に「センサー」と表現される技能を用いて行われるが、センサー自体は理論立った技能であり、センサーに乏しいPL視点では実際に観ていても理解できない場合が多い。
経験値や知識量で活かされる場合と、個性がものを言う場合があるので、一概にどの交信情報が誰と遣り取りできるかが定かでない。
PL間の互換性に大きな性能差が生まれやすく、感性が大きく発達してるとされるPL同士でも育った文化環境が異なると互換性の差があって空中で交信できないことも多く、地上戦よりも情報の互換性が悪い。

 

【ログ】
「発言記録」のこと。
Web人狼では発言が文字情報で残ることから。対面人狼は音声なので(録音をしていなければ)実際にログはなく記憶頼りになるが、その記憶上での発言情報を「ログ」と言う。

 

【メタ】
「枠外の情報」のこと。語源は「メタフィクション
あるPLの前世の情報や、夜時間内に得た外部情報(音や振動等)の「その村内で得られた情報でない情報」「本来知り得ない情報」を一括りに指す。
極端にこれを嫌うPLがどの環境でもいる為、無用にメタ情報を主体とした言動や行動をすることは忌避される。
只、人狼ゲーム、殊に対面人狼では卓が変わっても対人情報(前世の記憶、と呼ばれる)は変わる訳ではないので、少なからずメタ情報は思考に含まれてくる。特に技能(プレイヤースキル)面等の簡素な評価情報は容易に反映される為、メタを拭い切ることは理論上では不可能である。
故に、忌避されるのは厳密には「メタ情報を拾うこと」ではなく「メタ情報を(認識される程度に)使うこと」である。

 

【殺伐】
「暴力的」「凶暴」の意。「殺伐~」と表す。「殺伐村」だと「暴力的な表現を村内で許している、あるいは好き好む村」となる。
人狼ゲームは基本的には対人と交流をして意思伝達や情報交換を主な手法として進む為に殺伐表現は忌避されるが、ゲームの性質上では表現が荒れて終いには暴力的な表現に至ることも珍しくない。
その為、「暴力表現を使ってしまう側がではなく、暴力表現を受ける側にその精神負債を担ってもらう」この表現を抑えることに注力することを振り切って表現を受ける発想の下に生まれたのが「殺伐」である。
尚、昨今の対面人狼界ではマナーやコミュニケーションを重視する流行が太い為、殺伐環境はWeb人狼にほぼ限定される。
又、対面は対人の個人個性が顔と伴に認識されるので(Webと比べて)荒れ難いが、Webは匿名性により個人の認識が薄れる関係から殺伐環境は自ずと浸透しやすい。

【ヘイト】
「攻撃目標になっている状態」のこと。「嫌悪」の意。人狼ゲームに限った用語ではない。
特に、他PLの感情に響く程度のものを指す。
シューティングゲーム用語では「敵集団から攻撃目標になること」とされるが、人狼ゲームでは敵集団は定かではない上に攻撃を受ける「タンク」と呼ばれる役柄は人狼や狂人にしか(ほぼ)ない為、村人の時に集め(てしまってい)るヘイトはシューティングゲームの指すヘイトとは異なり戦術的な意味を含まない場合が多い。

【ノイズ】
「邪魔な情報」のこと。「雑音」の意。
「必要な情報を得たり整えたりするに当たり障害となる情報」を指す。
主には「直に五感(主に視覚聴覚)を遮るもの」と「脳内の情報(思考や記憶や感情)を乱すもの」と大別して2つがある。
音であるとは限らない。

 

【リア狂】
「村陣営でありながら狼陣営に有利に働くPL」のこと。「リアル狂人」の略。
又、侮蔑表現で用いられることもあり、その場合は「リアル(現実で)狂人(頭がいかれている奴)」の意として使われる。
いずれの意としても暴力表現に当たる為、実際に使ってはいけない用語。
尚、「自陣営に損な行動をしてしまうことが多々あります」の意を込めて自己紹介で用いられることもあるが、その実が伴ってるかは全くの無関係なのであくまで予防線の範囲で揶揄される。

【素村】
「只の村人」の意。
「村人」と表すと「只の村人」なのか「村人陣営の役職」なのか「人間」なのかと混同されて文脈判断では難しい場合があるので、この表現を用いる。

 

【素狂】
「只の狂人」の意。
狂人は亜種変種が多々あるが、能力によって明確な役名が与えられていない狂種も存在し、その狂種との表現の区別に用いられる。
主にGMがPLに対して編成発表の際に簡略で用いる。

 

(`°(00)°´)上級編は97項目。多い多い多い。100近い。
初級中級と書き連ねてきましたが、いかがだったでしょうか。「利用頻度が低い高いもの」「内容が易しい難しいもの」で級分けしております。

では、またいずれ。