黒豚の噂 woink-propaganda

人狼GMの活動で得た色々をぼやきます。対面と長期が主戦場。

黒豚の解説「初めての人狼PL宛のインストラクション」中編

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(°(00)°)中編です。
 後編では概要部分に当たる【進行】【終了条件】のインストラクションについて解説していきます。

 概要は「人狼の進行の基軸であり、これさえ憶えておけば殆どのゲームに共通する部分」を伝えます。
 特殊役職であろうが特殊編成であろうが、人狼である限りはこの形式に収まる根幹部分です。

 

【進行】

 配役も済んだので、次はいよいよ進行の説明です。
 「カードに書かれた役職に従って能力を使い、各PL…そして各陣営の勝利条件を目指してもらいます」
 「このゲームの進行から説明します。このゲームは1ラウンドを"1日"と数え"朝、昼、夕、夜"の4フェーズから成ります
 ゲームの単位を示しておきます。単位が解ると進行の周期を把握しやすいです。
 続いて、だいぶ長いですが、各フェーズの要旨を述べていきます。
 「朝、GMの私が前夜にあったことを告知します。朝は"おしらせのお時間"です」
 朝は特にないので短いです。

 「昼は、GMが何分と言いますので、その時間を使って話し合いをしてもらいます。"おはなしのお時間"が昼の時間です」
 「村人達は狼を探してもらいます。"私は能力であいつが狼であることを知っている"だとか"さっきあいつが言ってたことは村人らしくないからたぶん狼だ"とか"服が黒いから狼"とか、いちゃもんでもなんでも構いません。狼を探してください。
 対して狼達は探されるので"僕狼じゃないよ~(手振り)"とする時間です」
昼は少し時間を使って話し合いをする意味を伝えます。本当は「村人達は狼を探す」だけではありませんが、インストラクションでそこな細かい部分まで伝えると話が昼の 要旨の中だけで2つ(以上)に散るので便宜上「村人達は狼を探す」「狼達は探される」だけに絞って話し合いの意味として伝えます。

 「昼の時間が過ぎ、夕方になると投票と処刑を行います。夕方は"おわかれのお時間"です」
 「GMが全体の3.2.1の号令をしますので、それに合わせて誰かに向かって指を指してください。
 これがこのゲームにおける投票です。
 投票放棄はできませんし、自分に投票もできません。必ず誰かを指してください

 「投票を最も多くもらって、しまった(強調)、人は狼として疑われるとして処刑されてしまいます。
 処刑されたPLは以降は発言も投票もできません。観客となって静かに過ごし、リアクションも控えてもらい、ギャラリーに努めてもらえると幸いです」
 「これで1人死にました」

 夕は最も重要な投票フェーズです。ここでは要点が2つと多いので、伝えたいことをだいぶ圧縮しています。
 「放棄や自票はできず、投票は必ず行うこと」「処刑されると(直接の)影響力を失うこと」の2点を伝えます。

 今回の想定は一斉投票で最も簡素な形式ですが、巡回投票や自由投票、投票時に発言ができる形式などでは更に伝えねばならない説明が増えます。補完はその卓の設計に従って上手く繕ってください。

 「夜は"おつとめのお時間"です」
 「GMが今度は『おやすみなさい』の号令を唱えますので、PLのみなさんは目を瞑って下を向いて静かに過ごしてください。
 この際に注意点がありまして、ゲームを通して夜の間は音を立てないようにしてください。アクセサリーや衣擦れにご注意を。
 余計な音を立てるとゲームを回収する場合もあり得ます」
 「さて、みなさんが眠っている中でGMが順番に役職の名前でPLを呼びます。自分の持つ役職が呼ばれた時にだけ起きて、能力を使ってください
 「色々な役職がいますが、ここではとりあえず人狼の説明だけします。
 人狼は毎晩顔合わせをしたら、襲撃する誰か1人を選んでください。そのPLを襲って咬んで喰い殺します。
 
喰われたPLは処刑されたPL同様、以降は発言も投票もできなくなります
 「これでもう1人死にました」

 夜フェーズは要点が更に多く3つあるので更に圧縮しています。
 「夜は静かに眠って過ごし、音を立てない」「役職の能力を使うのはGMに呼ばれたら」「襲撃されると(直接の)影響力を失うこと」の3点です。
 特に音を立てない点はゲームを回収する旨と併せておくことで強調しています。人狼は情報の扱いが他のアナログゲームと比べて繊細な部類ですので。

 ここまでで進行の流れです。
 各フェーズの印象を掴みやすい看板として「朝はおしらせのお時間」「昼はおはなしのお時間」「夕はおわかれのお時間」「夜はおつとめのお時間」と同じ括り方の表現を使っています。

 

【終了条件】
 勝敗のあるゲームである以上は終わりがあります。それを伝えます。
 「夕の処刑で1人、夜の襲撃でもう1人、1日当たり2人ずつ死んでいくのが基本です。
 「2人また2人と死んでいき、村陣営か狼陣営の勝利条件を満たした時にゲームが終わります。それぞれの勝利条件を見ていきましょう」
 「まず簡単な方から…『狼が全滅して0頭になった』時、村陣営の勝利です。
 では狼陣営の勝利条件ですが、『生存人数の内、半数以上が狼になった』時です」
 「例えば生存人数が4人の時に狼が2頭生きていれば(両手で2-2を表す)半数以上ですね。これで狼勝利となります。
 他にも6人中3頭(両手で3-3)や8人中4頭(4-4)も狼勝利です。半数を狼で占拠してください、ということです」
 「狼が0頭になるか半数以上になればゲーム終了です。この条件の関係から、生存人数が2人になると必ずゲームが終わります」

かなりまどろっこしい説明が最後の方には入っていますが、ここはゲームである以上は必ず押さえておいてもらわないと困る項目です。可能な限り噛み砕いて説明します。
 そうでないと、よく解らないまま終わりますし、終わって尚なぜ勝ったか敗けたか解らないで帰っていく破目にもなり兼ねません。
 伝えるべきは「勝利条件」で、その一点に集約しています。ただし、本当に冗長が過ぎるとこんがらがってしまうのですが。

 

(`°(00)°)σ 後編へ続く。
後編→http://wbo6on.hatenablog.com/entry/2020/03/01/122624