黒豚の噂 woink-propaganda

人狼GMの活動で得た色々をぼやきます。対面と長期が主戦場。

黒豚の解説「初めての人狼PL宛のインストラクション」前編

(°(00)°)人狼PL方々、ようこそ。
 今回は数年のGM活動で培った中で、初めての人狼PL向けのインストラクションを紹介します。
 実際に毎週の人狼卓で私が使ってる内容ですので、参考になれば幸いです。文言は定型なので使っているものをそのまま載せます。

 

 最初に、インストラクション解説を始める前に、チャート中に押さえる点を挙げておきます。
①先にPLの持ち合わせている知識の程度を簡単に確認しておく
②全体の流れを最初に、詳しいことは後から補足する形で
③説明を段階で分け、段階ごとに質問する機会を設ける。それまでは質問が割り込んできても「後で受け付ける」旨を示して後に回す

 これらは①も②も③も人狼に限らず、物事の説明の際に大事なことです。概要→詳細、の流れは作っておきましょう。
 質問も割り込まれると作った流れが崩れてしまい「質疑応答で箇所を解決したら、全体の像が掴みにくくなった」では本末転倒です。詳細や質問等のピンポイントの話は後回しにし、先ずは概要を伝えましょう。

 予めPLの知識の程度によっては省いて良い箇所は省いてしまって構いません。但し大雑把にならないように。1人でも不安を孕んでいるなら省かないようにしましょう。後で泣きを見ます。

 

 では、本題の人狼のインストラクション解説に移ります。
【導入】
【準備】
【進行】
【終了条件】
【役職】
【手話】
…の順に説明します(導入と準備を除く前半3つが「概要」で、後半2つが「詳細」に当たります)
 凡そ15分程度です。

 今回の想定は対面15人卓で大半が初めてのPLとし、編成は15=4狼狂+守占霊7村、0夜目の占なし、連続護衛あり、一斉投票、同票時には再選1回と乱数吊り、遺言あり、とします。(細かい前提条件の違いは参考を弄って使ってください)

 

【導入】
 人狼…他のあらゆるゲームには物語性が伴って設けられているものが多くあります。人狼にもあるのでそれを口上で述べておくと、システムそっちのけで一先ず雰囲気は掴めます。一先ず掴んでおくだけで物語に準えた説明がその後できるので、直感的な理解のためにも良い効果があります。

 「このゲームの物語から入りましょう」
 「ある村に"人狼"と呼ばれる獣が紛れ込みました。
 人狼は毎晩村人を1人ずつ襲って喰い殺しますが、昼は人間と見分けがつかず村人のふりをしています。
 村人は人狼に抵抗する為に、毎日話し合いの末に人狼と思わしき人を多数決投票で選び、1人ずつ処刑することにしました。
 襲撃と処刑で生存者が減っていく村の中で、村人と人狼、どちらが滅びどちらが生き残るのでしょうか…」
 まぁシステム面のインストラクションに必須ではないので、飛ばしてしまっても構いません。

 

 次にゲームデザインの概要を述べます。
 「人狼ゲームは正体隠匿系と云うジャンルのゲームです。10人近いプレイヤーが参加し、勝利条件を同じくする"陣営"に分かれての団体戦を行います
 「互いの正体が解らない上で嘘を吐くこと、及び嘘を吐かないことが定石の1つであり、情報と投票が大事なゲームです」 

 伝えるべき重要な点は「団体戦である」ことと「嘘を吐く吐かないプレーが伴う」ことです。
 特に後者は重要で、知らない(似た知識も持ち合わせていない)PLからしたら「異なる役職を名乗る」ゲームデザインは発想にありません。嘘は直感に反するので考えに浮かんできませんし、その前提知識のないPLには嘘の存在を伝えましょう。
 まぁここは何かしらメディアで「狼は嘘を吐く」と知ってる人も多いです。その場合は飛ばしてしまいます。

 

【準備】
 用意するものから示します。
 「ここに"役職"と呼ばれるカードが15枚あります。PL15人にカード15枚です。1人1枚配ります
 「配られたカードを自分だけ確認し、ゲームが終わってカードオープンコールがあるまで他人には見せないでください

重要なのは「役職は1人1枚」「他人には見せない」の2点です。
 初めてのPL…特に人狼においての役職のシステムを知らないPLには直感でカードの意義が解らない人が時折います。
 「そんなのも解らないのか」と思うかもしれませんが、そんなものです。初めてなんですから。先入観は拭い切れないものではありますが、吹き飛ばして想定しておいてください。

 

(`°(00)°)σ 中編へ続きます。
中編→http://wbo6on.hatenablog.com/entry/2020/02/24/083303