黒豚の噂 woink-propaganda

人狼GMの活動で得た色々をぼやきます。対面と長期が主戦場。

黒豚の盤説「特攻盤面と防衛盤面」

(`°(00)°´)やぁどうも。人狼倶楽部で働き始めて些か経ちました、ヲボロです。久々に記事を書きます。
今回は「特攻盤面と防衛盤面」

 前回同様、長期環境を前提として書いております。踏まえた上で読んで頂けると幸いです。
盤面を整えるに当たり、目指すべき指標が1つあります。最終日に最も良い盤面にする(ないし立つ)ことです。今回はその最終盤面(生存者3~4人とその手前の状況)の形状と形成、その性質を分類解説していきます。

最終盤面とは…
・攻撃的な「特攻盤面」
・安定的な「防衛盤面」
・流動的な「平坦盤面」
・団体的な「交戦盤面」
の4種類で括ってみました。
順に述べます。

「H」は吊対象
「B」は主導者(後述)
「P」はそれ以外 …と最終日の生存者の立場状況を表します。
※以下の表示は灰4人のみの場合の理想の形を示していますが、実際には近似であれば多少の融通は利くものとします。


■特攻盤面

 P P

 ↓

 H←P

狼を刺して殺す形で、別名「黒刺殺盤面」
世論で黒い人が吊れる状態です。

・形成
「狼を捉えてる人を残す」
これだけでできます(言うは易い)

・性質
特攻盤面の特徴としては吊るべき処をしっかり吊れることであり、世論の意向を読めば客観でも先の進行が読むことができます。
利点も欠点もそこが根幹にあり、利点は吊たい処や沿線を力を入れずに吊る事ができる点、欠点はそのまま裏返しで吊れない処を吊れなくなる点です。
もし沿線外に狼がいた場合は村敗北が濃くなります。

 

■防衛盤面

 P P

 |

 B-P

確白か世論が白置いた人(準確白)を主導者としその意向に沿う形、いわゆる指定進行の状態です。主導者が他全員を判断します。
主導者は2人以上でも構いません。3人の準確白がいると「白圧殺盤面」と成ります。

・形成
「誰かを世論で白打ちする」
これだけでできます(言うは易い)

・性質
利点は主導者を支持するに当たっての精度と確度、及びその主導者の性能に依存します。
支持が精確であればあるだけ防衛性を増し、主導者が優秀であるなら勝率は上がるでしょう。
欠点はその逆にその主導者の支持が不確かだとそこに狼が入り込む余地となります(まぁ不確かな白で世論白が打たれる事は概ねありませんが)し、主導者が拙いと進行が不安定になります。
そして何かしらの要因で狼が主導者に成ると特攻盤面以上に村敗北が濃くなります。
又、主導者を支持するのが早いと主導者が喰われて防衛線が崩れてしまいます。

 

■平坦盤面

 P P

 P P

各人が他の誰かに近過ぎず遠過ぎずの距離関係を保っており、各人視点で他人は色順位が入れ替わる事がある程度の差で「全員が吊目を持っている」形です。
「灰乱盤面」とも言います。

・形成
残す人達を選出する為に様々な手法があります。
まず「強い敵対関係を排除」、次に「強い不理解関係を排除」、更に「強い吊意志は解除」、最後に「客観白に今後の発展見込みのない強い白視の解除」
この4点が基本となります。
1つ目2つ目はほぼ吊る事でしか達成できず「排除」なのに対し、3つ目4つ目は吊以外での達成ができる事があるので「解除」としています。

・性質
利点は最後まで狼を逃さない(吊れない人を作らない)ことにあります。
欠点は最終生存者に負荷がかかり、更にこれは吊候補者(概ね灰)が広い程(4人)村不利と云う確率計算上の欠点となります。吊候補者の枠が4枠で狼超有利、3枠で狼有利です。
全員が吊り吊られる可能性がある状況故に、政治や営業の上手い人が有利な傾向があります。

 

■交戦盤面

 H←→H

 ↑  ↑

 P  P

同等の吊対象が2人以上いる状態。疑似的な団体戦の形。
特攻盤面と平坦盤面の悪い面の合いの子。

・形成
特攻盤面の本線が2本(以上)あったり、平坦盤面を作ろうとして刺殺線が生まれてしまってできる。

・性質
利点は単独者がいないので「誰かが一方的に潰される」可能性が平坦型より低く、全員が戦い易くなる可能性が上がります。
欠点は状況が固執し易く、吊対象以外が相対的に吊れなくなる点。

 

(`°(00)°´)これらの程度と複合で盤面は形成されております。概ね4種に分類しましたが、最後の交戦盤面は特攻と平坦の複合形です。複合形の紹介程度に。
これらを目安に最終盤面を作ると盤面を把握しやすくなるでしょう。
先ずは黒刺殺の特攻盤面と、白圧殺の防衛盤面を基盤に作ってみると学びやすいと思いますので、是非。
次回は「盤術吊」